チャービル
- 科名
- セリ科
- 学名
- Autbriscus cerefolium
- 別名
- ウイキョウゼリ
- 原産地
- ロシア南部 西アジア
- 大きさ
- 高さ10cm~40cm
- 開花期
- 6月~7月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
〔〕内は学名。A.はAutbriscus
ロシア南部~西アジア原産で、花後に枯れる一年草です。葉を料理の風味付けなどに利用するハーブで、古代ローマ時代にはすでに利用されていました。
草丈は30cm~60cmで葉は羽根状に細かく切れ込み、繊細でやわらかな雰囲気を持ちます。若葉は軟らかくて鮮やかな緑色をしています。主な開花期は初夏、花茎の先端が細かく分かれて、白い小花をたくさん咲かせます。春か秋にタネをまいて、育ってきたら順次葉を摘み取って利用します。種小名のセレフォリウムは「ロウ質の」の意味で、茎葉の質感に由来するとされます。
日本には同じ仲間のシャク〔A.aemuld〕が自生します。シャクはヤマニンジンとも呼ばれ、若芽が山菜として利用されます。
利用
ヨーロッパでは最もポピュラーなハーブの一つで、魚、肉、乳製品など幅広く利用されます。オムレツやソース、ドレッシングなど料理の風味づけのほか、サラダや料理の彩りに添えられます。用途の広さや性質はパセリに似ていますが、パセリに比べると風味が軟らかく、甘い芳香があり、「グルメのパセリ」とも呼ばれます。熱を通し過ぎると香りが飛ぶので、生か生に近い状態で利用することが多いです。
他のハーブと組み合わせることで相乗効果的に風味が引き立ち、フランスのフィーヌ・ゼルブ(チャービル・チャイブ・タラゴン・パセリを刻んで混ぜ合わせたハーブミックス)やドイツのフランクフルター・グリーンソース(7種のハーブにサワークリーム・ヨーグルト・マヨネーズなどを混ぜたソース)には欠かせません。