ドウダンツツジ
- 科名
- ツツジ科
- 学名
- Enkianthus perulatus
- 別名
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- 原産地
- 日本
- 大きさ
- 高さ1m~3m
- 開花期
- 3月~5月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
〔〕内は学名、E.はEnkiantusの略
西日本の一部を自生地とする落葉性の低木です。強健で枝をばっさり切ってもよく芽吹き、大きさや高さをコントロールしやすいので公園や道路脇の植え込み、庭木などに幅広く利用されます。枝が細かく分かれて葉っぱが密生するので上手に刈りこまれた株は美しいです。
春に新しい芽が吹く頃に花を咲かせます。花姿は白いつぼ型で枝から垂れ下がるようにたくさんつきます。秋の紅葉は非常に美しく、季節ごとに楽しめる樹木です。
名前の由来
ドウダンツツジの「ドウダン」は「トウダイ(灯台)」が訛ったものとされます。なぜ「灯台」なのかというと、枝分かれの仕方が古い時代に宮中行事で用いられた結び灯台に似ているからと言われています。漢字では「満天星」「灯台躑躅」などの字が当てられます。属名のエンキアンツスは「ふくらんだ花」の意味です。
品種
変種に葉の幅が広い、ヒロハドウダンツツジ〔var. japonicus〕があります。また、全く別の植物ですが、花の姿がアセビに少し似ています。
種類
ドウダンツツジの仲間は日本を含む東アジアとヒマラヤにおよそ10種が分布し、その中の4種が日本に自生します。変種が多く、花色には比較的バラエティーがあります。おおむね紅葉の美しいものが多いです。
サラサドウダン〔E. campanulatus〕
北海道・本州に自生します。黄色地に赤いタテ筋が絶妙に入った釣り鐘型の花が房状に付き、非常に愛らしいです。名前は花色を更紗染めの模様に見立てたことから。樹高は4m~5mになります。
変種のベニバナサラサドウダン〔var. polibinii〕は非常に紅色地にさらに濃い紅色の筋が入り、一見の価値がある美しさです。いくつかの園芸品種が知られています。
変種に葉が大型のカイナンサラサドウダン〔var. skiokianus〕、栽培品種に白花のシロバナフウリンツツジ〔f. albiflorus〕があります。
シロドウダン〔E. cernuus〕
本州・四国・九州に自生します。釣り鐘型の花は白色で縁の部分が細かく裂けます。栽培品種に花が鮮やかな紅色のベニドウダン〔f. rubenus〕があります。
アブラドウダン〔E. subsessilis〕
本州中部以北に自生します。葉の表面がてかっているのでこの名前があります。壺型で緑白色の花を下向きにまとめて咲かせます。主な開花期は初夏で山野で見られるところからヤマドウダンとも呼ばれます。 栽培されることは少ないです。