育て方はこのページの下
- 科名
- スイカズラ科
- 学名
- Lonicera gracilipes
- 用途など
- 露地植え 鉢植え
- 開花期
- 4月~5月
- 大きさ
- 高さ1m~3m
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- 基本の剪定は古枝を切り落とす「枝の更新」
- 肥料は冬に少量与える程度
- 根がやや浅いので、植え付け後は支柱を立てます
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 11月下~3月 |
---|---|
さし木 | 3月下 |
剪定 | 2月 |
肥料 | 2月 |
日常の手入れ
剪定
枝を切る作業は落葉期、その中でも芽吹く前の2月頃が適しています。次々と地際から新しい枝を出し株が密生し、3年~4年経過した枝は老化が進んで芽吹く力が弱くなってきます。そのような古い枝を地際から切り落として新たに出てくる若い枝と世代交代させる「枝の更新」が基本の剪定となります。
自然のままでもさほど枝が乱れることなく、かたちよくまとまって茂りますので株姿を整えるための剪定はほとんど必要はありません。もし、乱れた枝を整える場合も、春に咲く花芽は前年の秋にはできているので秋以降は枝の更新以外の剪定は避けたい。
株元の保護
やや乾き気味の土壌を好みますが、根が比較的浅めの位置に張るので地際まで強い日光が当たる場合は乾燥しないように株元をワラなどで保護します。
日当たり・置き場所
植栽適地は北海道~沖縄です。
日当たりの良い環境で育てるとバランスの良い株姿になります。日陰でも特に支障なく育ちますが、枝が間延びしてややだらしない姿になりがちです。また、日当たりの良い場所のほうが花付き、実付きも良いです。水はけの良い場所が適していますが、それ以外に土質は選ばずよく育ちます。
地際からよく枝を出して茂り一株でもボリュームがでるので、芝生の庭や日当たりの良い傾斜地などに単植することで存在感が出て映えます。複数株まとめて植えたり、詰めて他の花木をいっしょに植えると、かえって雑多な感じになり良くないです。
水やりと肥料
肥料はほとんど必要ありません。2月ころ株周りに油かすや堆肥を少量施します。
適した土
水はけのよい用土が適しています。
植え替え・植え付け
丈夫な樹木で、根付きもよいので落葉期ならいつでも可能です。根は少し浅めの場所に張るので、植え付け後は支柱をしっかりと立てておきます。
ふやし方
株分け、さし木、タネまきでふやすことができます。
株分けは一番豪快で簡単な方法です。株元に土をかぶせておくと根が出てきますので充分根が出た枝を切り分けて植え付けます。
さし木は3月下旬ころ、前年伸びた枝を先端から15cm前後に切り取り、土を入れた鉢に挿し乾かさないように管理します。そのまま育てて、翌年の2月~3月に植え付けます。さし木から3~4年で花を咲かせるようになります。
タネまきは初夏に熟した果実をとって果肉を取り除いてすぐにまきます。すぐにまかない場合はタネを乾かさないように湿らせた砂などに埋めて貯蔵しておき、翌春取り出してまきます。タネは乾かしてしまうと発芽する力が落ちます。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
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ツキヌキニンドウ
スイカズラ科 難易度★★☆☆☆
アメリカ原産のつる性花木で、春から秋の長い期間、細くて先端の開いたろうと状の花を咲かせます