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リンゴのような香りがするハーブ

カモミール(カミツレ)

カモミール
科名:キク科
学名:Matricaria recutita(ジャーマン種)
Anthemis nobilis(ローマン種)
原産地:ヨーロッパ
草丈:30cm-90cm
主な開花期:ジャーマン種…3月-5月
ローマン種…6月-7月 
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(そだてやすい)

くわしい育て方

 

カモミールとは

カモミールと呼ばれ、ハーブとして親しまれているものにはジャーマン・カモミール(以下ジャーマン種)とローマン・カモミール(以下、ローマン種)の2種があります。

花や葉姿、性質はどちらとも似ていますが、属が異なり分類上はまったく別の植物です(ジャーマン種はマトリカリア属、ローマン種はアンテミス属に分類されます)。見分け方の一つとして、花を縦半分に切って、中心に空洞があるのがジャーマン種、ない方がローマン種です。

後の項でくわしく説明しますが、単にカモミールというとジャーマン種を指し、ハーブティーとして広く親しまれているのもこちらのほうです。

ジャーマン・カモミール

ジャーマン種は花後に枯れる一年草です。日本へはオランダ医学の薬として、江戸時代に入ってきました。鎮静、消化促進・発汗作用などがあり、ヨーロッパでは古くから民間薬として親しまれています。単に「カミツレ」「カモミール」というと、本種のことを指します。

草丈は60cm~90cm、葉は細かく切れ込んで繊細な雰囲気があります。春に白い花びらをもつ一重のキクのような花を咲かせます。中心の黄色い部分(筒状花)は、咲き進んでいくと盛り上がっていきます。花にはりんごのような甘い香りがあり、摘み取って乾燥させたものを生薬やハーブティー、入浴剤として利用します。味には好みがありますが、ハーブティーの中では最も飲みやすい部類に入ると思います。

カモミールの語源は古代ギリシア語で、「大地のりんご」を意味する「カマイメロン」に由来します。和名のカミツレはオランダ語での呼び名、カミルレ(kamille)からきています。感じでは『過密列』と書きます。

ローマン種
ローマン種
画像提供:ローズマリー

ローマン・カモミール

〔〕内は学名 A.はAnthemisの略

ローマン種〔Anthemis nobilis〕は毎年花を咲かせる多年草で、和名はローマカミツレです。学名から、アンセミスとも呼ばれます。

茎は這うように伸びていき、ひょろりとした花茎を伸ばして先端に花を咲かせます。花だけでなく、葉も甘い芳香を放ちます。主な開花期は夏です。

ハーブティーはやや苦みがありカモミールに比べると飲みにくいです。神経を鎮める作用のあるカマズレンがジャーマン種より多く含まれ、不眠やストレス解消に効果があるとされます。

園芸品種に八重咲きのダブルフラワー・カモミール〔A. nobilis 'Flora Pleno'〕と芝生として用いるノンフラワー・カモミール〔A. nobilis 'Treneague'〕があります。

ダイヤーズ
ダイヤーズ・カモミール

ダイヤーズ・カモミール

上記2種とは少し毛色がことなるのですが、ダイヤーズ・カモミールも比較的栽培されています。ローマン種と同じアンテミス属の植物で、毎年花を咲かせます。株元からよく枝分かれして株は大きく茂ります。初夏~秋にかけてマーガレットに似た黄色い花を咲かせます。花は染色に使われます。和名、コウヤカミツレ。

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