ヤサシイエンゲイ

クレマチスの育て方

クレマチスキンポウゲ科 学名:Clematis 用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(ふつう)

耐寒性 バー バー バー バー バー(おおむねつよい)

クレマチスは世界中に250種~300種が分布します。特に北半球に温帯に多く分布し、日本にもおよそ20種が自生します。ほとんどの種がつるを長く伸ばし、名前もギリシア語のクレマ(つる)に由来します

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
      バー バー バー バー バー バー バー    
植え付け
バー バー バー                 バー
肥料
    バー バー バー バー   バー バー    

剪定についてポイント
タイプが3つある
クレマチスは花芽の付き方で「旧枝咲き」「新枝咲き」「新旧両枝咲き」の3タイプに分けられ、それぞれ枝を切る際のポイントが異なります。購入する際はどのタイプなのかちゃんと把握しておいた方がよいでしょう。「旧」と「新旧」は秋以降むやみに強剪定(つるを今ある長さの半分以下に切り詰めること)しないことが大切です。

旧枝咲きの剪定
前年に伸びた枝から春に短い枝(1~3節)を出してそこに花を咲かせるタイプです。主な剪定は春の花後、初夏に枝がある程度伸びた頃、冬の落葉期の3回です。

春の剪定
春の剪定は枯れた花を取り除くのが目的です。咲き終わった花は花首のところで切り落とします。

初夏の剪定
初夏の剪定は枝数を増やして翌年たくさん花を咲かせるのが目的です。本年伸びた枝が8節くらいの長さになったら、半分に切り詰めます。すると、切り口のすぐ下の葉の付け根から複数の芽を出して枝数が増えます。枝数が増えると言うことはそれだけ花芽も増える問うことです。剪定時期が夏にずれ込むと伸びてきた芽が十分に太らず、冬を迎えて休眠することがあるのでタイミングが大切です。

冬の剪定
冬の剪定は軽くつるを整えるのが目的で、真冬が適期です。枝の先端を見て芽のない部分を切りそろえます。落葉した株は茶色く枯れたつるだけの状態です。絡まったつるを株元で思い切りばっさり切ってすっきさせたくなりますが、そのつるから出る短枝に花を咲かせるのでむやみに切ってはいけません。旧枝咲きの一番気をつけたいポイントです。枝先のほうに芽がない場合、芽のある位置まで切ってもかまいません。同様に芽のない枝も切り落としましょう。

新枝咲きの剪定
本年伸びた枝に花を咲かせるタイプで剪定の仕方によっては春から秋に2~3回花を咲かせることもできます。主な剪定は初夏と冬です。

初夏の剪定
初夏の剪定は2番花を咲かせるために行います。花が一通り咲き終わる少し手前(全体の8割ほどが咲いている状態)に株元から2節ほど残してつるを短く切り戻します。そうする切ったすぐ下の節から芽を吹いてつるが伸び、再び花を咲かせてくれます。

冬の剪定
冬の剪定は枯れたつるを切って整理し、次のシーズンに備えるのが目的です。地際の節をよく見ると小さな芽が左右にちょこんと付いているのが見えると思います。その芽の上でつるを切ってしまいます。前年のつるはほとんど枯れてしまっているので問題ありません。もし芽のないつるがあれば付け根で切り落としてかまいません。

新旧両枝咲きの剪定
前年伸びた枝から春に芽を出し、それがある程度の長さ(5~6節前後)になると、そこに花を咲かせるタイプです。新旧両方の枝に花が付くのではなく、旧枝から伸びた新枝に花が付くと理解してください。

初夏の剪定
花が咲いたあとの新枝を切り詰めると節から芽を出してつるを伸ばし、再び花を咲かせます。つるを長めに残して先端近くで切ると早めに花が付きますし、短めに切り詰めるとやや遅く咲きます。その性質を利用して、枝の切り詰め方に長短をつけるとつるごとの開花時期にタイムラグが生じ、上手くいくと長い期間、花を楽しめることになります。

冬の剪定
株姿を整え、春に開花する花の数を調整するために行います。つるをどの位置できるかは節に付いた芽を見て決めます。冬の時点で節に付いている芽が春に伸びてつるとなり、そこに花をつけるので短く切るとしても、つるの長さの半分くらいまでにとどめます。短くすればするほど花数は減ります。よく太った芽の上できるようにすれば良いでしょう。芽の付いていない先端に近い部分は切り落としてかまいません。

日当たり・置き場所  ポイント 
日当たりをよく好み、日当たりの悪いところでは花つきも悪く株も丈夫に育ちませんので、じゅうぶんに日光に当てるようにしましょう。

逆に夏の直射日光には弱く、北向きの場所などに置くか、日除けを施し、風通しを良くしてできるだけ涼しくなるようにしましょう。

水やり・肥料
丈夫な植物ですが、どちらかというと乾燥を嫌いますので、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにし、夏の暑い時期には特に水切れをおこさせないように注意しましょう。一度水切れをおこしてしまうと(葉や枝がふにゃふにゃになるまでほおっておくと)生育が著しく衰えてしまいます。
クレマチスは肥料食いの植物です。肥料は春から秋の生育期は十分に与えます。真夏は暑さで弱ることがあるので、いったんストップして秋に涼しくなってきたら再び与えます。液体肥料を2週間に1回与え、同時にゆっくり効く固形肥料を2ヶ月に1回施します。

用土
有機質に富み、なおかつ水もちのよい土が理想的です。地植えの場合で砂質の土壌の場合はバーミキュライトを混ぜ込んで水もちを良くするとよいでしょう。鉢植えの場合は、赤玉土5:腐葉土3:バーミキュライト2の割合で混ぜた土を使用しましょう。

植え替え・植え付け
鉢植えで鉢の中が根でいっぱいになってきたら植え替えの時期です。だいたい2年に1回は植え替えの必要がでてくると思います。植え替えするのは葉っぱが落ちた休眠期で、12月~3月の間におこないます。生育期間中は植え傷みが激しくなるので、できれば避けた方がいいです

ふやし方
株分け、取り木、接ぎ木、挿し木など様々な方法で殖やすことができます。株分けは2月に、できるだけ根を傷めないようにおこないましょう。取り木は5月から8月の生育が旺盛な時期に可能です。接ぎ木は2月におこないます。その際は台木にするものは丈夫で生育旺盛なものを選びましょう。

挿し木は生育期間中におこないます。その年に伸びたつるを使用してパーライトに挿しておくと、2から3週間で発根します。

かかりやすい病害虫
病気 うどんこ病 害虫 アブラムシ ナメクジ

うどんこ病は湿度が低く、気温が高い時期に発生しやすい病気です。葉や茎が白い粉をはたいたようになります。発生する前に殺菌剤を散布して予防します。アブラムシは春から秋に発生し、新芽や茎、つぼみについて吸汁します。ナメクジは葉や花を食べてしまいます。

まとめ 
タイプにより剪定方法は異なる
酸性土壌を嫌う
鉢植えは真夏の直射日光を避ける

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花木・庭木