育て方はこのページの下
- 科名
- アヤメ科
- 学名
- Iris sanguinea(アヤメ)
Iris laevigata(カキツバタ)
Iris ensata(ハナショウブ) - 用途など
- 鉢植え 地植え
- 大きさ
- 高さ30cm~1.2m
- 耐寒性
- ふつう
- 難易度
- ★☆☆☆☆(やさしい)
- メモ
- ハナショウブは水の中では育てられない
育て方
- ハナショウブは水の中では育たず、カキツバタは水田など水のあるところで育ちます
- 真夏の植え替えは避けます
- 花のあとに葉を切ってはいけません。切っていいのは株分けの時だけ
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 5月~7月 / 10月~11月 |
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肥料 | 2月~3月 / 9月~10月 |
日常の手入れ
花後の作業
一度花が咲いてしぼんだら枯れた花だけを摘み取ります。そのままにしておくとタネができて養分がそちらに吸い取られ、株自体が疲れてしまうからです。その後に再び花が咲くのでその花が枯れてきたら今度は枯れた花だけでなく花茎の根元から切り落とします。花茎をそのまま付けたままにしておくと腐ってきて株元まで傷んで株自体がダメになってしまいます。
注意点
花が終わったあとは葉だけになりますが、この葉は生育にとても大切なので、切り取らないようにしましょう。ただ、茶色く枯れた葉は付けておいても仕方がないので、風通しをよくするためにも取り除いてしまいましょう。
日当たり・置き場所
土が乾燥するのを嫌がるので、あまり日当たりの良すぎる場所での栽培は避けます。特に4~9月の生育期には風通しの良い明るい日陰で育てるようにします。ただしあまり風が強すぎると開花時期に花が傷んだり葉同士がこすれ会っていたむ事があるので気をつけましょう。
カキツバタは水のない場所では育てにくいので、鉢植えにしたものを池の中やバケツに水を張ったものに沈めて育てるか、水抜き穴にふたをしたプランターなどに用土を入れて、水を溜めて育てます。
水やりと肥料
乾燥を嫌いますので土の表面が半乾きになってきたらたっぷりと水を与えるようにし、土を乾かさないようにしましょう。冬に休眠に入る種は水やりの回数を減らして多少乾かし気味に育てましょう。
肥料は2月~3月と9月~10月に1回ずつ、株元に化成肥料【※】をばらまきます。普通の草花に与えるよりも少なめの量を与えましょう。あまり与えすぎると根際から腐ってくることがあるので必要最小限以外は与えません。
化成肥料
白いつぶつぶ状で肥料の成分を人工的に生成したもの。一般にはチッソ:リンサン:カリ=8:8:8と成分表示されたものをよく使います。そのほかにも成分が15:15:15というような高度化成肥料と呼ばれるものもあります。
適した土
水はけがよく通気性の良い土が適しています。赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた土を使用します。水はけが悪いと根ぐされの原因になるので植える土には気を使った方がよいです。
植え替え・植え付け
庭植えのものは3~4年に1回、鉢植えのものは鉢の中が株でいっぱいになったら株分けもかねて植え替えます。植え替えの適期は花後すぐですが、そのころに植え替えができなければ秋10月頃にも行えます。真夏の植え替えはできれば避けます。
株分けを同時に行う場合は葉を半分くらいの長さに切ると余計な水分が蒸発するのを防ぎ、根が付きやすくなります。鉢植えにする株は1本ずつに分けても育ちますが、庭植えで見栄えの良い株にするためには3~4本を一株として分けた方がよいでしょう。分ける際はナイフなどを利用しますが、切り口から雑菌が入りやすいので、殺菌剤を切り口に塗って置いた方がよいでしょう。
あまり深植えにするのは禁物ですが、1本ずつを植え付ける場合は株がぐらぐらして安定しにくいので安定するように多少深めに植えてもかまいません。
ふやし方
株分けでふやします。上記の植え替えの項を参照にしてください。
かかりやすい病害虫
害虫:ズイムシ
ズイムシとは花菖蒲にとくにつきやすい害虫で根元の茎に潜り込んで食い荒らします。外から見てもなかなか気づかないことも多いので4月、6月、9月頃に殺虫剤を散布します。