- 科名
- アヤメ科
- 学名
- Anomatheca laxa
(=Lapeirousia laxa) - 別名
- ヒメヒオウギ ラペイロージア
- 原産地
- 南アフリカ ケープ地方
- 大きさ
- 15cm~30cm
- 主な開花期
- 5月~6月
- 耐寒性
- ややよわい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
南アフリカのケープ地方に分布する球根植物です。秋に球根を植え付けて春に花を楽しむ秋植え球根として扱います。草姿や花の咲き方がなんとなく、同じアヤメ科のフリージアをぐっと小さくしたような雰囲気です。アノマテカ属ではなく、ラペイロージア属に分類されることもあります。
地際から平べったくて細長い葉を出します。葉の間から細い花茎を出して2cmほどの花を10輪程度咲かせます。花持ちはさほど長くないですが、1~2輪ずつ順番に咲くので、1ヶ月ほど花を楽しめます。花色は明るい紅色で元の部分が3cmほどの筒状、先端が6枚のはなびらになります。花びらは下の3枚のつけ根に黒みがある紅色の斑紋が入ります。白や濃い紅色、斑紋の色がごく薄い花を咲かせる品種もあります。花びらの表面には薄くラメが入ったようになっており、日射しを反射するとチラチラと輝きます。
性質は強健で、タネから1年くらいで花が咲くサイズの球根になります。平地や暖地では野生化したものも見られます。
育て方
- ・生育期と休眠期があることを理解して、水やりや置き場所を考えます。
- ・水はけのよい砂質土壌でよく育つ
- ・冬は霜や凍結に注意
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
球根の植え付け | 9月中~10月 |
---|---|
タネまき | 9月中~10月上 |
分球 | 6月 |
肥料 | 3月~5月 / 10月~11月 |
日常の手入れ
生育サイクル
秋に球根を植え付けてしばらくすると芽を出して、冬の間に生長します。春に花を咲かせ初夏には葉が枯れて球根の状態で休眠に入り、秋に目覚めます。
葉を出して育っている生育期と葉が枯れて球根の状態で過ごす休眠期があることを理解して、水やりや置き場所を考えます。
日当たり・置き場所
生育期はよく日に当てます。やや寒さを嫌がるので、鉢植えで冬は室内やベランダで育てるのが基本ですが、凍結や霜、寒風に気をつければ屋外で冬越しできます。
花後に葉が枯れて休眠に入ったら、雨の当たらない場所に置くか、球根を掘り上げて通気性のよい袋に入れ、涼しい場所で貯蔵します。
水やり・肥料
水やりは土の表面が乾いたら与えるようにします。過湿に気をつけましょう。初夏~秋の休眠期は水やりをストップします。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
水はけのよい砂質土壌を好みます。
植え付けの適期は9月下旬~10月です。4号鉢(直径12cm)に6球前後を目安にします。植え付ける深さは3cmが適当です。
ふやし方
球根が増えるのでそれを分けるか、タネをまいてふやします。分球は花後、休眠に入る頃が適期です。
タネをまいた場合、1年くらいで開花サイズの球根に育ちます。タネまきの適期は9月中旬~10月上旬です。