バーベナの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- クマツヅラ科
- 学名
- Verbena
- 用途など
- 鉢植え 庭植え
- 開花期
- 5月~10月
- 大きさ
- 高さ15cm~30cm
- 耐寒性
- 一年草:ややよわい
宿根草:つよい - 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・一年草タイプと宿根草タイプで性質がやや異なる
- ・乾燥気味を好み、多湿をきらう
- ・ウドンコ病に注意
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
タネまき(一年草) | 3月下~4月 / 9月 |
---|---|
肥料 | 6月~10月 |
日常の手入れ
一年草タイプは寒さや暑さに弱く、宿根草タイプは強健で手間のかからないものが多いです。どちらのタイプかで育て方は若干異なります。花手毬やタピアンは宿根草タイプに準じるとよいです。
一年草タイプ
枯れた花は花茎ごと切り落とします。そのままにしておくと、タネを作るのに栄養を持って行かれて株が疲労するからです。株が疲労すると、開花期間が短くなります。春に1ヶ月ほど咲いたあと、1ヶ月半ほどピタッと花が止むこともあります。また、夏は暑さで弱り、開花が止まることが多いです。
宿根草タイプ
這うように伸びるものは、夏の終わりに全体を半分くらいに切り戻すと、秋にバランスのよい草姿で花を咲かせます。苗を購入した場合、ある程度伸びたところで芽の先端を摘んでワキから枝を出させるようにすると、よく茂り、ボリュームのある草姿になります。高性種(茎が立ち上がるタイプ)は作業は特にありません。
日当たり・置き場所
一年草タイプ
露地植えより、場所を移動できる鉢植えが適しています。春と秋は屋外の日当たりのよい場所に置きます。暑さに弱いので夏は風通しのよい明るい日陰が適しています。耐寒性もあまりないので冬は霜や寒風を避けたベランダや日当たりのよい室内に置きます。
宿根草タイプ
暑さ、寒さに強く、生育も旺盛なので露地植えに適しています。一年を通して日当たりと風通しのよい場所で育てます。
水やりと肥料
土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。乾燥には比較的強く、じめじめした多湿を嫌います。肥料は春~秋、月1~2回程度、液体肥料を与えます。
適した土
水はけがよく、腐葉土などの有機質がたっぷり入っていたら、特に土質は選びません。
植え替え・植え付け
鉢植えのものは根がぱんぱんに張っているようなら、一回り大きな鉢に植え替えます。適期は3月~4月、もしくは10月です。苗の植え付けは4月~5月に行います。
ふやし方
一年草タイプ
タネをまいてふやします。発芽適温は15℃~20℃、適期は3月下旬~4月、もしくは9月中旬~10月です。タネの表面には発芽を抑える物質が含まれているるので、一晩水につけてから表面をもむように水洗いします。そのまままくと発芽率は悪いです。タネが隠れるくらい土をかけます。発芽まで約3週間かかるので、それまで乾かさないように管理します。
本葉が4枚くらいに育ったら、小さな鉢に一度仮植えします。秋にまいたものは室内やベランダで寒さを避け、春に植え付けます。小苗の状態で、多湿状況に置くと立ち枯れ病を起こしやすいので気をつけましょう。
宿根草タイプ
さし芽でふやします。適期は4月~5月、茎を2~3節(5~6cm)で切り取って、一番下の葉を取り除いて用土に挿します。乾かさないように管理すると2~3週間で根が出てきます。苗がある程度の大きさに生長したら植え付けます。
かかりやすい病害虫
高温多湿時期にウドンコ病が発生しやすいです。葉や茎がカビの菌糸で追われて白い粉をはたいたように白くなり、植物を弱らせます。チッソ分の肥料を控え、風通しをよくして発生を予防します。 被害にあった場合は、殺菌剤をまいて被害の拡大を抑えます。
関連する植物
-
バーベナ・ボナリエンシス
草丈が高くなり、先端が3つ又に分かれてボール状の花を咲かせます。
-
バーベナ・リギダ
毎年花を咲かせる宿根タイプ。枝分かれしてよく茂ります。