バイカウツギ
- 科名
- ユキノシタ(アジサイ)科
- 学名
- Philadelphus satsumi
- 別名
- サツマウツギ
- 原産地
- 日本
- 大きさ
- 2m~3m
- 開花期
- 5月~6月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
〔〕内は学名、P.はPhiladelphusの略
本州~九州の山地に自生する落葉性の低木で、古くから庭木や生け花の花材として親しまれています。漢字を当てると「梅花空木」で、花のかたちが梅に似ているウツギという意味です。ちなみにウツギという名前の付く花木は色々ありますが、それらは総じて茎の中が空洞になっていてそこから「空(うつろ)な木」→「空木(うつぎ)」となったと言われています。ですから、バイカウツギは「梅に似た花を咲かせる茎が空洞になっている木」と解釈できるでしょうか。
開花期は主に5月~6月、純白で清楚な感じの花を咲かせます。花には芳香があります。ニッコウバイカウツギ〔var. parviflorus〕やシコクウツギ〔var. lancifolius〕などの変種が知られています。
由来
英名の「Mock orange(モック・オレンジ)」は直訳すると「まがい物のオレンジ」という意味になるでしょうか。オレンジなど柑橘類は白い花を咲かせますので(形も多少似ています)、案外そんなところから「Mock orange」と名付けられたのかも知れませんね。
その他の仲間
バイカウツギの仲間(フィラデルフス属)はアメリカやメキシコ、日本を含むアジアやヨーロッパに約30種類が分布しています。樹高が3mを超すアメリカ西北部原産の多花性種、ルイシー〔P. lewsii〕やヨーロッパでは昔から親しまれている、コロナリウス〔P. coronarius〕などがあります。園芸品種には、ヨーロッパで改良されたセイヨウバイカウツギの品種群が多く、よく栽培されているものに「ベル・エトワール」があります。
関連する植物
-
ウツギ
日本で古くから親しまれている花木、卯の花。