バイカウツギの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- ユキノシタ(アジサイ)科
- 学名
- Philadelphus satsumi
- 用途など
- 鉢植え 庭植え
- 開花期
- 5月~6月
- 大きさ
- 高さ2m~3m
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- ・寒さに強い
- ・花数を増やしたい場合、強く剪定しない
- ・日当たりのよい場所を好む
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 2月下~3月上/11月~12月上 |
---|---|
剪定 | 花後すぐ |
肥料 | 5月~6月上/11月~12月 |
日常の手入れ
剪定の目的と時期
基本的に剪定(枝の切り戻し、整理)せずにほおって置いても花は良く咲きます。ただ、放置しておくと枝が伸びていって樹形が乱れてしまうので、全体の樹姿をきれいに整えるために剪定を行います(ほおって置いても乱れるだけで自然に樹形はまとまりません)。
剪定は花後にできるだけ早く行いましょう。というのも花芽は8月頃には既に植物内で形成されてしまうからです(花が咲くのは翌年のことですが)。
剪定の方法と注意点
主に花付きの悪くなった古い枝を株元から間引くような感じで切り取ります。また、コンパクトに仕立てたい場合は長く伸びすぎた枝を枝分かれしている部分で切り取ります。 ただ、花芽はその年伸びた新しい枝の節に付きますので、切れば切るほど翌年の花は少なくなります。強く刈り込みすぎたのが原因で、翌年花が見られないというケースもあります。
剪定のまとめ
■放任が一番花付きがよい、ただ樹形が乱れる
■その年伸びた新しい枝の節に花芽が付く
■花芽は8月頃には既に植物の体内で形成されている
■枝を切れば切るほど翌年の花が少なくなる
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所で良く育ちます。半日陰の場所でも育ちますがあまり暗い日陰ですと花付きが悪くなる可能性があります。また、「ベル・エトワール」など芳香の強い品種の場合、香りを楽しむためには風当たりの弱い場所が適しています。
耐寒性は強く0℃以下の気温にも耐えます。自生の北限は岩手県以南です。
水やりと肥料
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植え・庭植えの場合、真夏に日照りが続くようなら水を与えますが、特に水をやる必要はありません。
肥料はさほど必要としません。寒肥として11月~12月頃にゆっくりと効くタイプの化成肥料や油粕と骨粉を等量混ぜたものを株元に施します。鉢植えは同様の肥料を5月下旬~6月にも与えます。
寒肥
冬に施す肥料。春に根が活動をはじめたとき、すぐ肥料を吸収できるように強すぎずにゆっくりと効く有機質肥料などをあらかじめ冬の間に施しておくのが一般的です。
適した土
特に土質を選ばずに良く育ちます。腐葉土などの腐植質の多く含んだ、水はけと水もちを兼ね備えた土を好みます。
植え替え・植え付け
鉢植えは、夏の暑い時期を除いていつでも植え替えできます。
根巻きの苗を購入して植え付ける場合は11月~12月上旬、2月下旬~3月いっぱいまでの落葉時期に行います。根巻きの苗は庭に植え付ける場合も鉢に植え付ける場合も落葉時期に行うのが基本です(ただし、厳寒期は避けた方がよいです)。
根巻き苗
畑や栽培場などで、地植え栽培している株を出荷の際に掘りあげたものを地堀苗と言います。その地堀苗の根を乾燥しないように不織布などでまいてある状態のものを根巻き苗といいます。地植えでのびのび育てた分、ポット苗などよりも生育が旺盛で丈夫です。
ふやし方(タネまき)
さし木でふやすことができます。その年に伸びた新しい枝の先端を10cmほどの長さに切って湿らせた赤玉土などに挿します。
かかりやすい病害虫
春先から新芽や茎にアブラムシが発生することがあります。見つけ次第殺虫剤を散布して駆除しましょう。姿が見えなくても新芽の葉が奇形になっていたらアブラムシによる被害が考えらるので、よく観察しましょう。
たまにカイガラムシやうどんこ病が発生することがあります。冬の間に薬剤を散布して予防すると良いでしょう。
関連する植物
-
ウツギ
日本で古くから親しまれている花木、卯の花。