- 科名
- バラ科
- 学名
- Sanguisorba hakusanensis
- 別名
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- 原産地
- 日本(本州中部)
- 大きさ
- 50cm~1m
- 開花期
- 7月~10月
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
本州中部に分布し、主に高山や亜高山の草原に自生します。園芸のジャンルで括るなら山野草の仲間ということになります。 草丈は50cm~1m、茎は上の方でよく枝分かれします。葉は楕円形で、フチに波形のギザギザが入ります。よく見ると存外に可愛らしい形の葉っぱです。
夏にだらんと垂れたシッポのような穂状の花が咲きます。花は先端から根元に向かって咲き進みます。目立つ花びらはもっていませんが、雄しべ(花糸)が紅紫色で1cmほどの長さがあり、花の外に突出したような感じになります。カライトソウの名前はこの雄しべを唐糸(絹)に見立てたものです。逆光が射す場所では、花糸が光を透過して輝くような美しさがあります。
そんな魅力的なカライトソウですが、花糸は繊細な糸のようで、雨に当たるとぺしゃんと寝てしまい、見栄えが悪くなるのが残念です。ずぶ濡れの猫のようです。また、花持ちはあまりよくなく、美しい期間は短いです。時間の経過とともに色が白っぽく抜けて茶色く枯れます。茶花や庭植えで利用されます。
その他の仲間
〔〕内は学名、S.はSanguisorbaの略
カライトソウの仲間(ワレモコウ属)は北半球に15種が分布しており、日本には本種も含めて7種が知られています。園芸でもよく知られているものに、ワレモコウ〔S. officinalis〕やオランダワレモコウ(サラダバーネット)〔S. minor〕があります。