カクチョウラン(ファイウス)とは

大型のラン

ランの仲間 「か」からはじまる植物

カクチョウラン
科名
ラン科
学名
Phaius tankervilleae
別名
鶴頂蘭(漢字表記)
原産地
日本 中国 東南アジア インド オーストラリア など
大きさ
40cm~1m
主な開花期
6月~7月

こんな植物です

日本の種子島以南、中国、インド、東南アジアからオセアニアにかけて分布する大型のランで、地面に根を下ろして生育する地生種です(ランの中には樹木や岩肌などに張り付いて生育するものも多く、それらは着生種と言います)。低地から標高1300m付近の草原や木がまばらな林の中などに自生します。

地際に細長い卵形をした球茎(バルブ)があり、幅15-20cm長さ40-100cmの葉を2-3枚付けます。開花時期は主に初夏6月~7月、1mを越す長い花茎をまっすぐ上に伸ばして幅10cmほどの花を数輪から十数輪咲かせます。

名前の由来

カクチョウランは漢字では「鶴頂蘭」と表し、咲いた花の姿を鶴に見立てたものです。属名のファイウスは「暗い」という意味の「ファイオス」にちなみ、カクチョウランの花の内側が暗褐色になるところに由来します。

種類

〔〕内は学名

カクチョウランを含むラン科ファイウス属には約50種類の仲間があり、日本ではカクチョウラン以外にガンゼキラン〔Phaius flavus 〕がよく知られています。

同じラン科のカランセ〔Calanthe〕は別属ですが近縁に当たり、ファイウスとカランセをかけ合わせた「ファイオカランセ」という属間交配種があります。

関連する植物