育て方はこのページの下
- 科名
- バラ科
- 学名
- Spiraea cantoniensis
- 用途など
- 鉢植え 地植え
- 開花期
- 4月~5月
- 大きさ
- 高さ1m~1.5m
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- ・肥料は開花前と花後に与えます
- ・半日陰でもよく育ちます
- ・風通しが悪いとカイガラムシが出やすい
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 3月~4月上旬 |
---|---|
剪定 | 6月 / 11月~12月 |
肥料 | 2月 / 6月 |
日常の手入れ
剪定
通常の剪定(枝の切り戻し)は花の終わった後すぐに行います。勢いが強く長く伸びすぎた枝は、下の方の枝が分岐しているあたりで切り落とします。また、きれいな樹形にするには細くて枝垂れるような、やわらかい感じの枝振りに仕立てるのがコツです。太くなった古くてかたそうな枝は根元から切り落としてもよいでしょう 。
株の若返り
大株になると、枝の老化などが原因で花付きが悪くなったり、古い枝が枯れ込み、風通しや日当たりを悪くします。
そのような場合、株の若返りを図るため落葉後の11月~12月にも剪定を行います(基本的に古い枝のない若い株はこの作業を行う必要ありません)。太い古枝を株元から切り落とし、間延びした枝や、枝の混み合って重なっているような部分を整理して樹形を整えます。うっかり花芽のある枝を切り落とさないように、若い枝を切る場合はごく浅い切り戻しにとどめておきます。
花芽のつき方
その年伸びた若い枝に花芽が付きます。開花するのは翌春ですが、9月には既に花芽が形成されています。落葉後に若い枝を切るのは花をすべて切り落とすことになるので注意が必要です。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所を好みますが、ある程度の日陰にも耐える半陰性の樹木です。半日陰の場所でも問題なく育ち、花も咲かせます。
水やりと肥料
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
肥料は2月頃に寒肥を、花後の6月頃にお礼肥を与えます。寒肥は油粕に骨粉を3割ほど混ぜたものを、お礼肥は化成肥料が適しています。いずれも株の大きさに応じて適量を株元に施します。
寒肥とお礼肥
寒肥は春に根が活動をはじめたとき、すぐ肥料を吸収できるように冬の間に施しておく肥料のことです。強すぎずにゆっくりと効く有機質肥料などを施すのが一般的です。
お礼肥は花後や果実の収穫後に消耗した樹勢(体力)を回復させるために施す肥料のことです。寒肥とは対照的で速効性のある化成肥料や液体肥料を施すのが一般的です。
適した土
特に土質は選びませんが腐葉土などの有機質の多い、少し湿り気のある土壌でよく育ちます。地植えにする場合、粘土質の多い場所では育たないので、気を付けましょう。
植え替え・植え付け
苗を植え付ける場合、適期は3月~4月上旬です。鉢植えは2~3年に1回、春か秋に一回り大きな鉢に植え替えを行います。それ以上、鉢を大きくできない場合は植え替え時に株分けを行います。
ふやし方
さし木、株分けでふやすことができます。さし木の適期は3月頃、株分けの適期は落葉している時期11月~3月頃です。
かかりやすい病害虫
害虫:カイガラムシ
日当たりや風通しが悪いとカイガラムシが発生します。幼虫の時期は比較的薬剤散布が有効ですが、成虫になってしまうと薬が効きにくいので、見つけ次第歯ブラシなどでこすり落とします。できるだけ風通しをよくするために枝の切り戻しを行ったり、冬の間に石灰硫黄合剤を散布するなど発生しない環境を作る「予防」が大切です。