ネペンテス(ウツボカズラ)の育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- ウツボカズラ科
- 学名
- Nepenthes
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- 6月~7月
- 大きさ
- 50cm~15m(つる性)
- 耐寒性
- 15℃以上
- 難易度
- 種により異なる
育て方
- ・強い日射しは避けます
- ・冬越しは15℃以上
- ・湿度の高い環境を好みます
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
タネまき | 5月~6月 |
---|---|
肥料 | 4月~10月 |
日常の手入れ
枝が長く伸びて枝数が増えてくると捕虫袋が付きにくくなるうえに、鉢とのバランスも悪くなり管理しにくくなるので、5月頃に下から5節くらい残して切り戻しを行います。
「高温多湿が大好きで、乾燥と低温が苦手」という性質を憶えておきましょう。育てる上での大事なポイントとなります。具体的には気温28℃で80%以上の湿度があればよく生長します。
日当たり・置き場所
春~秋
日当たりの良い場所でよく育ちますが、強い日射しは苦手です。強い日射しにさらされると、葉っぱが焼けていたんでしまいます。真夏は明るい日陰に移動させるか、20%~30%程度の遮光を行います。それ以外の季節はできるだけ日によく当てて育てます。気温の高い時期は、風通しのよいベランダなどに吊して育ててもよいでしょう。
冬
寒さにはとても弱く、冬越しの目安は15℃以上です。気温が20℃を切る当たりから屋内に取り込む準備をしておきましょう。昼間は日当たりのよい窓際におくとして、夜間は段ボールをかぶせるなどの保温することが必要です。温室や保温設備があればなにも言うことなし。乾燥しすぎないようにときどき霧吹きで水をかけてやるなど、湿度を高めることも大事です。
水やりと肥料
湿り気がある環境を好むので、植え込み材料の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。ただ、過湿になると根が腐りやすいので、常に湿っているような状態はよくありません。空中の湿度が高い環境を好むので、年間を通して霧吹きで株全体に水をかけてあげましょう。
肥料はあまり必要ありません。生育期の4月~10月の間に、2ヶ月に1回液体肥料を与えます。栄養として虫をやる必要もありません。
適した土
水ゴケを使用します。
植え替え・植え付け
毎年新しい水ゴケで植え替えを行います。適期は5月~6月です。鉢から抜いた株は傷んだ水ゴケをていねいに取り除いて、腐って黒くなった根もハサミなどでていねいに切り取って湿らした新しい水ゴケで植え替えを行います。植え付けの際は鉢底に3分の1くらい軽石を入れて、その上に水ゴケを巻き付けた株を植えます。
ふやし方
さし木でふやせます。適期は6月~8月の高温時期です。茎を先端から10cmほどに切り取り、大きな葉を半分くらいの長さに切り詰めます。葉を切って表面積をできるだけ小さくすると、水分の蒸発が抑えられ、根がない状態でもしおれにくくなります。茎の切り口を斜めに切り直して湿らした水ゴケでまいて鉢に入れて固定します。根がでるまで1ヶ月くらいかかりますが、それまでは乾かさないようにしましょう 。
かかりやすい病害虫
カイガラムシが発生することがあります。見つけ次第こすり落とすか薬剤を散布します。
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