果実は熟すと真っ赤で美しい

オドントグロッサムとは

ランの仲間 「お」からはじまる植物

オドントグロッサム
この植物の育て方
科名
ラン科
学名
Odontoglossum
別名
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原産地
中南米
大きさ
高さ30cm~1m
開花期
種により異なる
難易度
★★★★★(むずかしい)

こんな植物です

中央・南アメリカにおよそ100~140種が分布するランの仲間で、樹木や岩に根を張り付かせて生活します。アンデスの高地に多く見られ、冷涼な気候を好むものが多いです。気候の合うヨーロッパでは19世紀中頃から栽培されています。

株のつけ根が肥大して扁平な卵形になり(バルブと言います)、その頂点と左右に革質の葉を出します。昨年のバルブが新芽を出して生長・肥大して…を繰り返し毎年バルブが増えて株が大きくなっていきます。バルブのつけ根から花茎を直立もしくは弓状に伸ばして、1~10数輪の花を咲かせます。開花時期は種によって異なります。黄、白、緑、紫、ピンク、褐色など花色は非常に豊富です。花びらに斑点や縞模様が入るものもあります。花は大きくてもちが良く、なんとなく品があり、ギフト用鉢花としても利用されます。

近い仲間(属)に、オンシジウム、ミルトニア、ブラッシア、コクリオダなどがあります。それらと掛け合わせて作られたもの(属間交配種)は野生種に比べてよりカラフルで、性質も強く育てやすいものが多いです。

名前の由来

名前はギリシア語のオドント(歯)とグロッサ(舌)に由来し、中央の花びら(唇弁)の基部にギザギザした突起がある姿にちなみます。ラベルなどに記載するときの略号は『Odm.』です。


種類

グランデ〔O. grande〕

グアテマラ原産、直径15cmほどの大きな花を咲かせます。黄緑色地に赤褐色の太い縞模様が入る姿が印象的でやや通好みの渋さがあります。主な開花期は夏です。

クリスプム〔O. crispum〕

コロンビアの標高2500m付近が自生地です。花茎を弓状にしならせそこに径6cmほどの花を10輪前後咲かせます。色は個体差が大きく、白地に淡いピンクや黄色を帯び、紅色の斑点が入ることがあります。オドントグロッサムの中では眉目秀麗で通っている種で改良種も多くあります。主な開花期は秋~春です。

プルケルム〔O. pulchellum〕

中央アメリカ原産、純白の小花を10輪ほど咲かせます。可憐で強健。

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