セージ
この植物の解説

育て方はこのページの下

科名
シソ科
学名
Salvia officinalis
用途など
鉢植え 庭植え
開花期
5月~6月
大きさ
高さ40cm~1m
耐寒性
ふつう
難易度
★★★☆☆(ふつう)

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え替え 5月 / 10月中~11月上
タネまき 3月下~4月 / 9月中~10月中
肥料 4月~6月 / 9月~10月

日常の手入れ

注意点

丈夫な植物ですが、梅雨時期のじめじめや夏の暑さがやや苦手です。栽培のポイントは梅雨時期から夏の蒸れと暑さ対策です。蒸れてしまうと株元に近い下の方の葉っぱが黒ずんで枯れてしまいます。具体的な方法は以下を参照にしてください。

梅雨前の作業

花後は花茎を付け根から切り落とします。梅雨前には混み合った部分の枝を切り落として株の中まで十分に日射しと風が通るようにしましょう。芽吹く力は強いので、初夏から秋は収穫を兼ねて枝を多めに切っても大丈夫です。

冬前の作業

寒風や霜に当たると葉が枯れるので、収穫と翌年に備えるために株元から1/3ほど残して枝を刈り込みます。

摘心

ある程度茎が伸びてきたら、先端の芽先を摘み取ってしまいます。そうすることでその下から数本の芽が出てきて枝が伸びて茂ります。「茂る=枝葉がたくさん出る」と言うことで収穫量が増えます。

花をメインに楽しむ場合

前年伸びた枝の先端に翌年の初夏から夏に花を咲かせるので、花の観賞をメインとする場合、春に枝を刈り込んだりしないよう、気をつけましょう。

日当たり・置き場所

日当たりが悪いと茎葉がひょろひょろに育ち、花付きも良くありません。たっぷりと日に当てて、元気な株に育てましょう。ゴールデンセージは寒さに強い反面やや暑さに弱く、梅雨時期の多湿で弱り、夏の日射しと暑さでとどめを刺されることがあります。西日の当たらない、風通しの良い場所と選び、特に蒸れに気をつけましょう。

寒さと寒風で葉が傷んだり、でてくる葉っぱが小さくなることがあります。鉢植えはベランダなど屋根のある場所で霜に当てないようにし、露地植えは株元に腐葉土を敷くなど簡単な防寒を行います。


水やりと肥料

水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。根の生育が旺盛で、夏は非常に乾きやすいので水切れに注意します。冬は生長がゆっくりなので、水やりの回数を減らして乾かし気味にします。土が常に湿っているような状態だと根が傷んで株がダメになってしまうので 、乾く前に与えるのは避けましょう。

肥料は生育にしっかりと与えて、丈夫な株に育てます。夏までに基礎体力をしっかり付けておくと、暑さにもやられにくいです。苗や株を植え付けるときに、ゆっくりと効く肥料をあらかじめ土に混ぜ込んでおきます。4月の芽が出る頃~6月の花が咲き終わる頃まで月1回、固形肥料を施します。生育を見て、9月頃にも固形肥料を与えます。

主に葉を利用する植物なので、茎葉の生長に有効なチッソ分の多い肥料が適しています。夏は高温多湿でばて気味になることがあるので施しません。弱っている時に肥料を与えても根が十分吸収できないので逆効果です。冬も寒さで生育が鈍るので要りません。

適した土

水はけと水持ちの良い用土が適しています。赤玉土5: 腐葉土3:バーミキュライト2の割合で混ぜた用土を使います。

植え替え・植え付け

根の生育が旺盛な植物なので、鉢植えは1~2年に1回を目安にして一回り大きな鉢に植え替えます。鉢から抜いた株は、まわりの土を1/3ほど落として軽く根をほぐして、新しい用土で植えます。植え替えの適期は初夏もしくは秋です。

ふやし方

さし木、とり木、タネまきで増やすことができます。セージは年月を経て大株になると茎が木の枝のようになり(木質化)折れやすくなります。木質化はいわば老化のようなもので、株の生育も衰えます。絶やしたくない場合は、あらかじめさし木などで苗を作っておきましょう。

さし木

茎を先端から15cmくらいに切り取って、下の方についている葉を取り除いて切り口を水の中に付け、1時間ほど水を吸わせてから、湿らせたバーミキュライトに挿します。根がでてくるまでは直射日光を避けましょう。適期は春か秋で、上手くいくと2週間~20日くらいで根が出てきます。

とり木

とり木

適当な茎を地面に伏せて、途中の部分に土を盛ります。土が盛られた節の部分から根が出てくるので、1ヶ月ほどその状態にして切り離して植え付けます。

タネまき

適期は3月~4月、9月~10月です。

かかりやすい病害虫

害虫:センチュウ ダニ類

土が多湿になると根腐れセンチュウの被害を受けやすいです。また、株が軟弱に育つとダニ類(アカダニなど)が付くことがあります。

水やり、肥料、日当たり、風通しなどに気をつけて丈夫な株に育てることが一番の予防策です。

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