トラデスカンチアの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- ツユクサ科
- 学名
- Tradescantia
- 用途など
- 鉢植え 吊り鉢
- 開花期
- 主に夏
- 大きさ
- 茎が這うように伸びる
- 耐寒性
- 5℃以上
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
育て方
- ・でくるだけ日に当てて育てる
- ・生育期は極端な乾燥に注意します
- ・こまめには水を与えます
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 5月~9月 |
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肥料 | 4月下~6月/ 9月~10月 |
日常の手入れ
緑葉の除去
斑入りの品種で全く斑の入らない緑色の葉がでたら、早めにその茎は切り取ります。緑色の葉は生育旺盛でよく伸び、放っておくと斑入り葉を徐々においやります。そうなると結果的に株全体に閉める緑葉の割合が多くなっていき、鑑賞価値は下がります。斑入り品種はもともと緑葉の突然変異出てきたケースが多く、先祖返り的に斑の入らない葉が出てくることもよくあります。斑が少なくなる原因には、水や肥料のやり過ぎ、日照不足なども上げられます。
仕立て直し
株元の葉が落ちて全体のバランスが悪くなったら、短く切り詰めて新たに芽を出させるか、さし木をして新しく株を作ります。作業は気温の高くなる春から秋ならいつでも可能です。
その他
春から秋の生育期はよく伸びて、水は肥料もほしがります。冬は寒さで生育も緩慢になります。植え替えや肥料、さし芽、仕立て直しなどの作業は生育期に行うのが基本です。
日当たり・置き場所
日によく当てたほうが、元気に育ち、葉色もよく斑もくっきり出ます。真夏に直射日光に当てて葉が黄ばんだりスポット的に茶色く枯れるようなら、葉が焼けて傷んでいる可能性があるので、明るい日陰に避難させます。年間を通して半日陰でも育ちますが、あまり日陰だと茎が間延びしては色も冴えないので気をつけましょう。また、風通しが悪いと株が蒸れて葉が枯れ上がることがあります。
冬越しの目安は5℃以上で、冬は室内の日当たりのよい場所に置きます。耐寒性はある程度あり、霜などの心配のない暖地なら屋外やベランダでも越冬できます。寒風や霜により枯れずともダメージを受けた場合、春になってもなかなか芽を出さないことがあります。
水やりと肥料
水の好きな植物なので、春から秋の生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。ただし、やや乾き気味のほうが葉の模様がきれいに出ることもあります。極端に乾燥させると生育に支障が出るので気をつけましょう。冬は気温も低くてあまり生長しないので、水やりは回数を控えて乾かし気味にします。
春から秋は1ヶ月に1回固形の肥料を施すか、10日に1回を目安に液体肥料を与えます。夏に暑さで弱るようならいったん肥料はストップして、涼しくなってから再開します。
適した土
水はけのよい用土が適しています。赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土、吊り鉢にする場合は軽量化するために赤玉土6:腐葉土2:パーライト2の用土でもよいでしょう。市販の観葉植物の培養土やハンギングバスケット培養土でもかまいません。
植え替え・植え付け
根の生育が旺盛なので、1~2年に1回を目安に一回り大きな鉢に植え替えます。作業は春から秋ならいつでも可能です。植え替えを怠って鉢の中が根で詰まってしまうと生育不要を起こして、葉っぱが下から落ちてきます。
ふやし方
さし木でふやします。さし木は茎を6cm~8cmに切り取って土に挿します。気温の高い時期なら比較的簡単に根付きます。また、水に挿しておくだけでも根が出てきますので、ハイドロカルチャーにも適しています。
かかりやすい病害虫
とくにありません。