育て方はこのページの下
- 科名
- バラ科
- 学名
- Armeniaca mume(= Prunus mume)
- 用途など
- 露地植え 鉢植え 盆栽
- 開花期
- 1月~3月
- 大きさ
- 高さ30cm~3m
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- 中~短枝に花芽がつき、徒長枝にはつかない
- 日当たりのよい場所が第一条件
- 植え付けや移植は落葉期におこなう
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 12月~2月上 |
---|---|
剪定 | 12月~1月 |
肥料 | 4月~5月上 / 12月 |
日常の手入れ
開花までの流れ
花後に芽吹いた枝が、6月~7月に伸びが止まって花芽をつくり、翌春に開花します。7月以降も生長を続けて長く伸びた枝(徒長枝)に花芽はつきません。「花芽は中くらい~短い枝につき、長く伸びた枝(徒長枝)にはつかない」ことを、まず憶えておきましょう。
剪定の目的と注意点
剪定の適期は落葉後~開花前で、目的は樹形を整えるためです。枝ぶりを考えて、花後~芽吹く前にもう一度剪定してもかまいません。枝を切らずに放任すれば花はたくさん咲きますが、樹形が乱れて見苦しくなりがちです。
基本は花の咲かない徒長枝を短く切り詰めることです。ウメは芽吹く力が強く、つけ根当たりまで深く切り詰めると徒長枝ばかり出て、花芽のつく短枝がでません。短枝を出させたい場合(翌年の開花を重視する場合)は、せいぜい枝の半分までが適当で、それ以上深く切り詰めないようにします。
短く切り詰めるのがダメと言うことではありません。花ではなく樹形や全体の枝ぶりを重視するなら、不要な枝をつけ根から切り落とします。目的に応じて使い分けるとよいでしょう。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所が適しています。日陰や湿り気のある土壌では育たないので、地植えの際は気をつけましょう。寒さに強く、北海道~沖縄まで植栽できますが、冬に乾いた風の当たる場所は枝が傷むので避けましょう。
水やりと肥料
肥料は落葉後の12月(寒肥)、花後の4月~5月上旬(お礼肥)の年2回行います。肥料が多いと花つきが悪くなります。とくに若木(5~6年生)は株自体に勢いがあるので、少量でかまいません。寒肥は鶏糞や堆肥など有機質のものを主体に、お礼肥はチッソ分がやや多めの化成肥料を与えます。
適した土
水はけの良い肥沃な土が適しています。
植え替え・植え付け
植え付けは落葉期の12月~1月頃です。大きな木でも根付きやすいので、移植もできます。
ふやし方
タネまき、さし木、接ぎ木でふやすことができます。特定の品種をふやしたい場合は、接ぎ木が確実です。
タネまきは6月に熟した実からタネを採りだし、すぐにまきます。乾かすと発芽率が落ちます。さし木は2月下旬~3月上旬に枝を切って挿します。接ぎ木は実生(タネから育てた)、さし木で育てた株を台木にして、3月上旬に行います。
かかりやすい病害虫
害虫:アブラムシ オビカレハ
アブラムシは新芽や若葉に発生し、オビカレハの幼虫は葉を食い荒らします。 どちらも見つけ次第、薬剤を散布して駆除します。
関連する植物
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アンズ
バラ科 難易度★★★☆☆
中国原産で来歴ははっきりしませんが、平安時代にはタネが薬用として利用されていたようです。