揺らめく炎のような姿をした花

グロリオサ

ユリ科 「く」からはじまる植物 球根植物

グロリオサ
この植物の育て方
科名
ユリ (イヌサフラン)科
学名
Gloriosa
別名
キツネユリ
原産地
アフリカ 熱帯アジア
大きさ
高さ80cm~1.5m (つる性)
開花期
7月~8月
難易度
★★★☆☆(ふつう)

こんな植物です

アフリカ、熱帯アジアに5種が分布するつる性植物です。春に球根を植えて夏に花を楽しむ、春植え球根として扱います。

花びらは6枚、細めで上に反り返ります。色は赤や黄色でなんとなく揺らめく炎のように見えます。赤と黄色のツートンカラーになるものはコントラストが非常に良く、エキゾチックな雰囲気を持ちます。秋には茎葉が枯れて、冬は球根の状態で越します。

球根は細い棒状で2又に分かれており「八」の字みたいになっています。芽はそれぞれの先端から出ます。市販品は真ん中でぽっきり折られた1本の棒状のものを「1球」としていることもあります。

「八」の字型の球根や、葉先がつるになるところは同じ科のサンダーソニアと似ています。

名前の由来

グロリオサの名前はギリシア語のグロリオサス(栄光ある・名誉ある)に由来します。和名のキツネユリは花姿をキツネに見立てたものです。葉の先端がつる状になり、他のものに絡みながら伸びていきます。


種類

〔〕内は学名、G.はGloriosaの略

ロスチャイルディアナ〔G. rothschildiana〕

アフリカのコンゴ原産で、最も普通に栽培されている種です。花は黄色と赤のコントラスが美しいです。花びらは長さ10cmほどになる大輪種で、切り花にもよく利用されます。濃いピンクに黄色の縁取りが入る’ローズ・クィーン’などの園芸品種があります。

スペルバ〔G. superba〕

熱帯アフリカ原産。花びらは細くてほぼ直立し、フチにはきついウェーブがかかります。花の咲き始めは黄色ですが、咲き進んでいくと先端から朱色に変色していきます。スーパーバとも呼ばれます。

スペルバ 'ルテア'〔G. superba 'Lutea' = G. lutea〕

レモンイエローの花を咲かせる園芸品種です。性質はやや弱い。

シンプレックス〔G. simplex〕

熱帯アフリカ原産、花びらの長さは5cmほどの小輪種です。花色はオレンジ。

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