ナゴラン(名護蘭)
- 科名
- ラン科
- 学名
- Phalaenopsis japonica(= Sedirea japonica)
- 原産地
- 日本 朝鮮半島
- 大きさ
- 10cm~15cm
- 開花期
- 主に春~初夏
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
日本(伊豆諸島~南西諸島)や朝鮮半島の暖地に分布するランの仲間です。地面には根を下ろさず、樹状の幹や枝、岩肌に根をしっかり固定させて(着生して)生活します。以前はセディレア属としていましたが、現在はコチョウランと同じファレノプシス属に分類されています。
地際から長さ10cm~20cmの光沢のあるやや肉厚の葉を左右交互に出し、茎は伸びません。葉っぱは5~6枚付き、古くなったものは下から落ちていきます。このように枝分かれせず、上に上に伸びていく性質を単茎性(たんけいせい)と言います。
主な開花期は春から初夏で、葉の付け根当たりから花茎を伸ばして5~10輪程度咲きます。花茎は湾曲したり、斜上したり、下に垂れ下がったりします。花の大きさはおよそ3cmで極淡い緑色、赤褐色や紫色の横縞がアクセント程度に入り、よい香りがします。花に横縞が入らずすっきしり感じの白花種や、葉に模様の入る斑入り種、葉が丸くずんぐりした『ダルマ』と呼ばれるものなどがあります。
名前の由来
名前は産地の一つでもある沖縄の名護に由来し、漢字を当てると「名護蘭」となります。旧属名のセディレア(Sedirea)はさらに古い時代に分類されていたエリデス(Aerides)属のアルファベットのつづりを逆から書いたものです。種小名のジャポニカは「日本産の」と言う意味です。
その他の画像
関連する植物
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エリデス
東南アジアが原産のランで、花茎が垂れ下がり小さめの花をたくさん付けます。
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ファレノプシス(コチョウラン)
高級鉢物としてよく知られるラン。冬の寒さと、春~秋の直射日光に気をつける。
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フウラン
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