ナゴラン(名護蘭)の育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- ラン科
- 学名
- 日本 朝鮮半島
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- 主に春~初夏
- 大きさ
- 高さ10cm~15cm
- 耐寒性
- 5℃
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・冬越しは5℃以上
- ・春~秋は直射日光を避ける
- ・風通しのよい場所が好き
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 5月 |
---|---|
肥料 | 5月~9月 |
日常の手入れ
咲き終わったあとの花茎が見苦しければ、つけ根から切り落とします。
日当たり・置き場所
強い日射しに当てると葉が焼けて生育が弱ります。ナゴランはさほどたくさんの葉を出さないので(1年に1~3枚ほど)、1枚ずつがとても大切です。
直射日光を避けた明るい日陰に置きます。風の通る場所でよく育つので、木陰などに吊して育ててもよいでしょう。真夏は暑さを避けるために、様子を見つつさらに日陰に移してもよいでしょう。気温が高く、熱の溜まりやすい場所では特に日射しに気をつけてください。一年を通して日当たりのよい場所なら、初夏と秋は30%~50%、夏は60%~70%の遮光が適当です。
暖地性の植物なのでやや寒さに弱いです。冬越しには5℃~8℃程度必要なので、寒くなったら室内に取り込みましょう。暖地や亜熱帯地域なら屋外で冬越しできます。
水やりと肥料
春から秋の生育期は乾いたらたっぷりと水を与えます。空気中の湿度の高い環境を好むので、水やりにくわえて葉に水をかけてあげましょう。低温下ではあまり生長しないので、冬はやや乾かし気味に管理します。葉の表面にシワが寄るくらい乾燥させても大丈夫です。
肥料は春から秋の間、月1~2回程度、薄めの液体肥料を与えます。
適した土
水ゴケを用いるのが一般的です。へご板などに貼り付けてもよいでしょう。
植え替え・植え付け
植え替えの適期は霜の心配がなくなり、気温が十分上がる5月頃です。素焼き鉢を用い、通気性をよくするために中心を盛り上げて、芯には発泡スチロールや木炭を入れて根を広げるようにして植え付けます(鉢が小さく、メッシュ鉢のように通気性のよいものであれば、芯は入れなくても大丈夫です)。若干小さめの鉢を使うのがコツです。鉢が大きいとなかなか乾かず、過湿になりがちです。
ふやし方
基本的に一般では増やすことがむずかしいです。市販されている株は無菌培養や培地で実生された(フラスコのようなビンの中に栄養を入れた培地をつくってそこにタネをまく)ものが多いです。
かかりやすい病害虫
葉にカイガラムシが付くことがあります。早めにこすり落として駆除します。
関連する植物
-
エリデス
東南アジアが原産のランで、花茎が垂れ下がり小さめの花をたくさん付けます。
-
ファレノプシス(コチョウラン)
高級鉢物としてよく知られるラン。冬の寒さと、春~秋の直射日光に気をつける。
-
フウラン
風通しの良いところに吊しておくとよく育つ。花に芳香あり。