デンドロビウム・スペシオサムの育て方
- 科名
- ラン科
- 学名
- Dendrobium speciosum
- 別名
- ダイミョウセッコク タイミンセッコク
- 原産地
- オーストラリア東海岸
- 大きさ
- 30cm~60cm
- 主な開花期
- 2月~4月
- 耐寒性
- つよいほう
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
ニューギニア~オーストラリアの東海岸に自生するランの仲間です。オーストラリアでは主にビクトリア州西部からクイーンズランド南東の海抜500m付近の低山に分布します。日当たりの良いむき出しの岩肌の上や、熱帯雨林の林冠上の枝に根を張り付かせて生育します。タイミンセッコク、ダイミョウセッコクの別名があります。
洋ランの中では、俗にデンドロビウムと呼ばれる種類の1つで、その中でも大型の部類に入ります。バルブ(肥大した茎のようなもの)は牛の角のような形で、生長すると高さ60cmほどになり、そこにやや厚みのある葉っぱが2~6枚つきます。主な開花期は冬から春です。花茎が斜上して、径5cmほどの花を100輪前後咲かせます。花色は白~クリーム色、花命は環境や個体によって多少異なるようで、およそ10日~3週間程度です。大鉢に仕立てた株は一度に何本もの花茎を伸ばし、非常に見応えがあります。
育て方
- ・晩秋~冬の間は断水する
- ・ある程度の低温に当てないと花芽ができない
- ・大きくなります(場所をとる)
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月下~5月上 |
---|---|
肥料 | 春~秋の生育期 |
日常の手入れ
丈夫で枯れることは少ないですが、花を咲かせるためには少しコツが要ります。デンドロビウムの中でも、やや花つきが悪い(ムラがある)部類に入ります。バルブをしっかりと太く育てることが大切ですが、晩秋~冬にかけての断水と低温とその後の気温上昇が花芽形成のトリガーになります。
花がたくさん咲いて見応えがありますが、花の命は短くて、さらに生長すると邪魔なほど場所をとります。もし、育てている人に分けてあげると言われたら、スペースをよく考えましょう。
日当たり・置き場所
夏~秋の初めは直射日光を避けた明るい日陰に置きます。それ以外の季節はよく日に当てたほうがよいです。特にバルブが充実して花芽を作り始める、秋以降はたっぷり日に当てます。耐寒性は強く、凍らせなければ冬越しできますが、2~3℃程度あったほうが無難です。
水やり・肥料
春に新芽が伸びてくる頃から秋の中頃までは乾いたらたっぷりと水を与えます。晩秋頃には水やりの回数を控えて乾かし気味にし、冬の間は一切水を与えません。春に近づき気温が上がってきたら徐々に水を与えるようにします。
肥料は5月頃から10日に1回ほどの間隔で、窒素が多めの液体肥料を与えます。9月以降はリンを主成分とした液肥に替え、10月頃まで続けます。それ以降は与えません。
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