バンダの育て方
育て方はこのページの下
- 科名
- ラン科
- 学名
- Vanda
- 用途など
- 鉢植え バスケット植え
- 開花期
- 種により異なる
- 大きさ
- 高さ20cm~
- 耐寒性
- 15℃以上が望ましい
- 難易度
- ★★★★☆(ややむずかしい)
育て方
- ・最低13~15℃をキープ
- ・水は根だけでなく、株全体にかける
- ・真夏意外は充分日光に当てる
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え・仕立て直し | 5月~8月 |
---|---|
肥料 | 6月~10月 |
日常の手入れ
葉っぱの形状から「棒状葉」と「帯状葉」2タイプに分かれます。ここではポピュラーな「帯状葉」タイプについて説明します。
花が枯れてきたら花茎を根元から切り取って株を弱らせないようにしましょう。品種によっては一年間で、3回ほど花をつけるものもあります。
花の中心あたり、花粉にかぶさるようにキャップ状の部分があります。指で触ると簡単にぽろっととれてしまうのですが、キャップがとれてしまうと花が受粉が完了して役目を終えたと勘違いしてしまい枯れはじめ、1週間ほどで枯れてしまいます。花を長く楽しむためにもあまり花を触らないようにしましょう。
日当たり・置き場所
基本的には日当たりを好む植物です。日光不足では花つきが悪くなり花色も冴えません。特に赤色系の花は日照不足だと濃い色が出ません。11月~5月は室内のよく日の当たる場所で管理し、6月~10月は戸外で管理、真夏は直射日光を避け、30%~50%の遮光をおこないます。風がよく通ることも大切なので広葉樹の下などに吊して栽培するのが理想的です。夏に強めの直射日光に当てると葉が焼けて傷んでしまいます。
寒さには弱く、越冬温度は13℃以上が目安で、できれば15℃程度が理想的です。この温度管理が栽培の最大のポイントになります。
水やりと肥料
基本的に植え込み材料を使用せずに栽培します。市販されているものは、バスケットとよばれる木枠に根を絡ませて売られています。水のやり方は霧吹きなどで根、葉、植物全体に与えます。最も生育の盛んになる夏~秋は1日に2~3回水やりします。冬は15℃以上気温が保てればふつうに水やりしますが、低温下(およそ13℃以下)では休眠するので、水やりの回数を控えます。また、花の咲いている時期は、花に水がかからないように注意しましょう。
肥料も水やりと同じやり方で、薄めの液体肥料を月に3~4回与えます。時期は6月~10月です。固形の肥料を使う場合は、メッシュ状の布などにくるんで株につり下げておきます。生育期にちゃんと肥料を与えないと下葉が落ちやすくなります。
適した土
基本的に使用しません。根が空気中にさらされていないと根ぐされをおこすことが多いからです。
植え替え・植え付け
適期は5~8月で木枠のバスケットが小さく感じてきたら一回り大きいものに植え替えます。やり方は、絡まった根をていねいにはずして、一回り大きいバスケットの中に根を丸めて入れます。ぐらつく場合は、ヘゴ材などを荒く切ったものを所々に詰めて固定しましょう。下の方の葉が落ちてしまい、かっこわるくなったら仕立て直しをおこないましょう。
水ゴケを用いて鉢植えで育てることも可能ですが、過湿にならないように工夫しましょう(通気性のよい素焼き鉢を用いる、鉢底に大粒の軽石を多めに入れる、など)。
ふやし方
親株から子株がでてくるので、それを切り離して育てます。
かかりやすい病害虫
軟腐病 ハダニ
軟腐病は水を与えた際に葉と葉の間に 水がたまっていると発生しやすい病気で、高温多湿の夏に特にかかりやすいです。葉が茶色くぶよぶよになり腐ってしまいます。傷んだ部分を取り除いて有効な薬剤を散布します。